【星3.7】帰ってきたヒトラーの感想・レビュー・評価〜至高のコメディの中にブラックユーモア溢れる作品〜

タイトル:帰ってきたヒトラー

更新日:2017年04月18日
帰ってきたヒトラー
作品情報
タイトル:帰ってきたヒトラー
原題:Er ist wieder da
制作年:2015年
制作国:ドイツ
上映時間:116分
映倫: 映倫区分 G
ヒトラーが現代によみがえり、モノマネ芸人として大スターになるというドイツのベストセラー小説を映画化。服装も顔もヒトラーにそっくりの男がリストラされたテレビマンによって見出され、テレビに出演させられるハメになった。男は戸惑いながらも、カメラの前で堂々と過激な演説を繰り出し、視聴者はその演説に度肝を抜かれる。かつてのヒトラーを模した完成度の高い芸として人々に認知された男は、モノマネ芸人として人気を博していくが、男の正体は1945年から21世紀にタイムスリップしたヒトラー本人だった。ヒトラー役を演じるのは、舞台俳優オリバー・マスッチ出典:映画.com

監督・キャスト

デビッド・ベンド監督
オリバー・マスッチアドルフ・ヒトラー
ファビアン・ブッシュファビアン・ザバツキ
クリストフ・マリア・ヘルプストクリストフ・ゼンゼンブリンク
カーチャ・リーマンカッチャ・ベリーニ
フランツィシカ・ウルフフランツィスカ・クレマイヤー
ラルス・ルドルフキオスクのオーナー
トマス・ティーマケルントナー局長

予告編

見所・評価・感想

みどころ

  • 至高のコメディの中にブラックユーモア溢れる作品
  • もしかしたら僕たちはヒトラーのような強烈な指導者を求めているのかもしれない
  •  全体的にドキュメンタリータッチな映像、ずっとヒトラーを追っている感覚で見ることができます。

評価(3.7/5)

総合:★★★★★★★★★★★☆☆☆☆
俳優:★★★☆☆
脚本:★★★★☆
演出:★★★★☆

感想

やっと観てきました!予告編から面白そうな。本気度が伝わり、絶対にこれは映画館で見なければという作品でした。いろいろ事件が重なり、先週の土曜日は予約したにもかかわらず、劇場を間違えるというバカをしでかし、性懲りも無くまた1800円払って行ったわけですが、今度は昼間の13時半からのカードで元気なうちに観ました。結論から言うと、期待通りの満足度でした。 シチュエーションは、1945年、ヒトラーが死亡した瞬間に2014年にタイムスリップしてしまったというもの。公園で目覚めた彼は現実を受け入れられないまま現代の人々、文化にショックを受けるのですが、彼の事情はいざ知らず周りの人たちは彼をモノマネ芸人として笑い、スマホで写真を撮り、TwitterやYouTubeで彼の存在が瞬く間に拡散されていきます。  全体的にドキュメンタリータッチな映像で話が進んでいきます。 映像としては若干のチープ感が否めないのですが、これが功を奏してずっとヒトラーを追っている感覚で見ることができます。
この映画のコメディ部分は申し分なく、大爆笑の大爆笑でしたね。ヒトラーが現代に来てからというもの、最初はそんな状態を受け入れられるわけあrません。ロシアかポーランドのスパイが大がかりな仕掛けでハメようとしているとか、疑ってかかります。 次第に、自分はタイムスリップをしたのだと認めるようになるのですが、そこの部分が無理やりな感じではなく、自然な流れで描かれていたので、変に冷めることなく追いかけることができたと思います。 しかし、周りの人たちは完全に彼のことを「ヒトラーの完コピ」と称賛し、笑い、囃し立てます。 そりゃぁそうですよw 終始こんな感じです。
ヒトラー「初めまして」A「(うお、こいつめっちゃ似てる)名前は?」ヒトラー「アドルフ・ヒトラーだ、よろしく。」A「(こいつやべぇぇw)・・・ッブッ!(コーヒー吹く)」 A「ヒトラーじゃない時間はどれくらい?」ヒトラー「自分は自分だろう。何を言っているんだお前は。」このヒトラー本人と、完コピ芸人としての目で見てしまう周囲の人間とのギャップがとてつもなく面白いのです。 そして、この映画は「そんなシチュエーションがあったら」というだけの作品ではなく、今の政治をとことん馬鹿にしてみたり(メル◯ル首相をデブだとか)、作品をパロってみたり、風刺しまくりの映画だったんですね。特に笑が絶頂に達したのが、「ヒトラー最後の12日間」のワンシーンをまんまパクったとところでしたw そうです、あのシーンです 日本でも一部の間では爆発的に流行ったやつです。 空耳が面白すぎて総統閣下シリーズとしてニコニコ動画などで今もアップされ続けているほどのものですが、「帰ってきたヒトラー」の製作陣がこのシーンを選んだということは、やはり名シーンであることに変わりはないのでしょう。ただ、日本人の我々には一層笑えるシーンだったということですwww もしかしたら、日本で流行っていることを知っていたのかもしれませんね。(「大っ嫌いだバーカ!」のセリフもあえて入れてたしwww)こんなところでも帰ってきてしまったヒトラー。一応、パロってるのはヒトラーではなく、テレビ局の人間たちです。 劇場では僕を含め、一部の知っている人間だけが爆笑に爆笑で、ゲラゲラしていたのですが、わからない人はなぜ笑っているんだとばかりに隣の人に聞いていたりしていました。勿体無い!なので、これから見ようと思っている人は、是非「ヒトラー最後の12日間」は必ず予習しておくようにしましょう。ちなみに、例のシーンはこちらです。 空耳でどうぞ。これだけは絶対に見ておきましょう。 しかしこの映画、2時間ずっと笑って見ていられるわけではないんです。 ちょっと恐ろしく感じてしまうほどに、ヒトラーがヒトラー足り得るので、現代の風刺というよりも、「警告」のような感じでした。彼は彼の通り、彼の信じる道を語っているだけなのです。 今でこそ、プロパガンダを駆使しして大衆を扇動し、独裁政治を行ったと言われているヒトラーですが、彼は一人の政治家であり、民主的に選ばれた国のトップであったのです。 投票をしたのは民衆であり、彼を選んだのは民衆なのだと改めて気付かされます。 今でも国際問題や政治家の汚職など、政治不信が高まり、先日もイギリス連合国がEUを離脱することが決まりましたが、まさにここでも移民の問題は叫ばれていました。政治不信によって、これを解決出来るような強烈な指導者を私たちはどこかで望んでいるのだと。今でこそ必要なんだと、民衆は帰ってきたヒトラーを支持し始めていきます。 まさにトランプ氏が支持されている現象と同じようなものを見せつけられます。 ナチスドイツのような悲劇を2度と起こしてはならないとわかってはいても、今作品に描かれているような流れで大衆の支持を得て、選ばれたとしたらどうでしょうか?それを選ぶのは我々なんです。 そんな問題提起をしてくれる作品に仕上がっています。 笑えないな。なのでもっとも恐ろしいのはラストです。 大爆笑した後に、真面目に考えさせられる。最後に、この映画はフィクションですが、同時にノンフィクションでもあるのです。 冒頭でヒトラーがベルリンを歩き回って民衆の政治観を聞きまわるシーンがあるのですが、全てアドリブで、ヒトラー役のオリヴァー・マスッチが実際に役に扮し、撮影しながら回ったというもの。民衆の反応は映画で見る通りで、撮影中、2万5000回もの自撮りを受けたそうです。 全て一般人によるセリフの中に、国のためなら死ねるといったことや、ヒトラーを心から支持するようなコメントを発する人もいました。これは、作り話ではなく、ドキュメンタリーでもあるのです。  今度は、周囲の笑いのないプライベートな環境で見てみようと思います。

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帰ってきたヒトラーに関するみんなのツイート

@nyanyanya075さん

電車止まっててfackなんだけど、なんか隣の人が帰ってきたヒトラー閣下シリーズ見始めて、音声聞こえてくるw

2017-04-18 13:51:26
@mituyasannさん

帰ってきたヒトラー借りてきてるんだけどこの後に見るにはしんどい話では?シビルウォー見ます。

2017-04-18 13:45:57
@scumbag64さん

帰ってきたヒトラー見てるけど日本も他人事じゃねーな

2017-04-18 12:59:27
@toku10131さん

親父がキレた時の話し方が帰ってきたヒトラーに似て草

2017-04-18 12:50:10
@selene1326さん

帰ってきたヒトラー面白かった

2017-04-18 12:45:11
@3ikamiさん

帰ってきたヒトラーとオデッセイとペットと、あと二つほしい

2017-04-18 12:23:23
@kamiyagymさん

帰ってきたヒトラーおもろかっ

2017-04-18 12:08:52
@piguko_xxxさん

ずっと見たくて、この間見たらやっぱりめちゃくちゃ面白かった映画『帰ってきたヒトラー』。現代に蘇ったヒトラーの話。コメディだけど、最後は笑っていた自分にゾッとしちゃう。劇中ヒトラーの主張することって、結局、今の極右政党が言ってること… https://t.co/nn7XGwpolR

2017-04-18 11:39:33
@kait_u13さん

借りて来たラインナップ ソーセージ・パーティ 帰ってきたヒトラー ドント・ブリーズ 怪獣娘〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜

2017-04-18 11:24:03
@sakura7513さん

帰ってきたヒトラー(DVD)を見たので落書き https://t.co/5wRjbLjQSJ

2017-04-18 09:54:19